子どもが「自分でできた!」を感じる瞬間
― モンテッソーリ教育の上着の着方を取り入れて ―
当園では、子どもたちの「自分でやってみたい」という気持ちを大切にした保育を行っています。
その一環として、モンテッソーリ教育の考え方を取り入れた“上着の着方”を日々の生活の中で実践しています。
寒い日のお散歩前、「先生、着せて」と声をかけてくる子どもたち。これまでは職員が手伝う場面も多くありましたが、
「自分でできる力」
を育てたいという思いから、この方法を導入しました。

【モンテッソーリの上着の着方とは??】
上着を床や机の上に広げ、フードや襟が自分の方にくるように置きます。
そこに両手を入れて、頭の上からくるりと持ち上げることで、自然と上着が体にフィットするという方法です。
一見シンプルですが、子どもにとってはとても合理的で、動きの流れが分かりやすいのが特徴です。

初めての挑戦
最初は戸惑う姿も見られました。袖に手を通すのが難しかったり、途中で「できない」と諦めそうになることもあります。
そんなとき、私たちはすぐに手を出すのではなく、そっと見守りながら「もう少しだね」「ここまでできたね」と声をかけます。
すると少しずつ、自分で考えながら手を動かす姿が増えていきました。
「できた!」の笑顔

ある日、一人の子が自分の力だけで上着を着ることができました。
その瞬間、ぱっと表情が明るくなり「できた!」と嬉しそうに教えてくれました。
その姿を見ていた周りの子どもたちも刺激を受け、「やってみる!」と次々に挑戦していきます。
今では、多くの子どもたちが自分で上着を着られるようになり、朝の準備やお散歩前の時間も、少しずつ変化してきました。
自立への一歩を大切に
モンテッソーリ教育では、「自分でできるように手助けすること」が大切にされています。
大人がすべてをやってあげるのではなく、子ども自身が考え、試し、できたときの達成感を味わうこと。
その積み重ねが、自信や主体性へとつながっていきます。
上着を着るという日常の一場面の中にも、子どもたちの大きな成長が詰まっています。
これからも一人ひとりの「やってみたい」という気持ちに寄り添いながら、その小さな一歩を大切に見守っていきたいと思います。

